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あんこの会

あんこがはみ出るくらい日々奮闘中のセラピストたちのブログ。 ぜひご一読を!

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SV を終えて

いまの思い
1.自分の指導
精神科に異動して1年が経った。
あっという間。希望して来たけど、予想通り難しくて、毎日毎日壁にぶつかって、『自分って?』って迷うことばかりで、CLさんと一緒にグルグルして。身障の急性期チームに比べたら全然体は動かしていないのに、夕方には立ち上がれないくらい疲れていて。
自分の立ち位置、役割に迷うって想像以上の気力を使うんだなーと思った。

そんな私も学生さんのSVを依頼されて。
こんなに自分のことで精一杯なのにぜったい無理!!と思った。
だって学生さんは現場経験が少ないからお手本とする『OT』は学校の先生くらい。他のOT像が学生さんの中にはない。職種は『OT』。でも、職種の名前が同じでも様々な色を持ったOTがいて。学生さんは様々な『OT』を見て、学生さんの中での『OT』像を作り上げていく。そんな過程の中に自分が存在する。
かなり大事な役割でしょ?(笑)

身障では総合実習のSVを2回やらせて頂いた。
でも精神科では実習経験がないし他のOTが精神科でどのように指導をしているか見たことがない。だから想像できなかった。
SV自身も以前指導された経験とか他のOTをお手本に指導していくんだなと思った。

でもせっかくの機会。自分の中では『現場の楽しさを感じてもらう』、『職員の一員としてCLさん、他OTが動きやすいよう配慮できるようになってもらう』ことを目標にした。
だって、楽しくなきゃ学校に戻ってからも勉強なんか頑張れないでしょ(笑)
職員と同じだと認識していれば何が必要か自分で考えて動く意識が持ちやすいと思うし、役割ができるし。実際に臨床に出たときに楽だと思う(急性期で先輩方が教えてくれたこと。CCSを学んでおいたのも良かった)。
指導に関しての力不足はわかっていたから仲間の手を借りてなんとかやろうと思った。
CLさんを思う気持ちがあれば身障も精神も関係ないもんね。


2.養成校の指導~『なんで?』を深めるために~
今回の進め方には疑問が残った。
養成校の提示するレポートのまとめ方、学生への対応・・・

『評価実習』が2回行われる養成校。違いを資料と先生から確認したところ、このようなお返事だった。
<評価実習Ⅰ>
1人の対象者に対して各評価表を用いて評価を行い、評価ごとの統合と解釈が書ければ良い。評価全体の統合や目標・プログラム立案は必要なし。問題点の抽出と考察は必要。考察してみて、不足している情報に気付ければそれで良い。
<評価実習Ⅱ>
全体像を考える。評価の統合と解釈、問題点の抽出、目標、プログラム立案、考察まで。

???。

評価って何のためにやるの?

評価の方法のみの練習であれば、対象者を評価ごとに変えてもよい、といわれたら理解できるけど。
1人の対象者にいくつかの評価を実施して、評価の統合は必要ない???

対象者を見て、最初に挙げてくる評価は学生の知識の中で一般的な評価法。目的や方法を一緒に確認して実施することはできる。それぞれの評価から何がわかるか、どんなことが言えるかも考えられる。
でもそこから評価同士の横のつながりを考えないと、なぜ評価の結果に食い違いが起きているかとか、その方の根本的な特徴の理解も難しい。疑問も出てこないんじゃ?今後の生活も考えずに何を考察すればいいのか?

先生には確認したけど私の捉え方は間違っているのかな。

でも、臨床では初対面で決めた評価項目を1回通して実施すれば終わり、なんてことはない。
評価の練習だけできれば良い、とするにしても実習のときの考え方って後々根強く残ると思う。
せっかくの機会。できるだけ臨床に近い経験をさせてあげたい。

そしてもうひとつ。
OTってどんな人?
日ごろから『OT』を伝えるためには一番身近にいる『OT』である先生の存在が重要だと思う。
今回実習に来てくれた学生さんたちは養成校から指定された提出課題で把握していない課題があった。
学生さん同士が実習中に連絡を取り合って励まし合うならいいけど、具体的な課題が何かわからなくて質問しあって、結局誰に聞いてもわからないから『こんなことを書けばいいのかな?』と予測して書いてくる。時間がもったいない。合っているかわからない課題に時間を費やすなら、この貴重な実習期間に考えてほしいことはいっぱいある。伝えたつもり、なのかもしれないけど学生さんによって理解の程度が違うことはある。
臨床でなくても、各々に合わせた関わりができるのがOTだと思う。

各養成校で方針や方法は違って良いと思うし、実習先がその基準に背く必要はないと思う。
でも、養成校の先生も実習先の私たちも同じ『OT』。
学生さんに『やっぱりOTになりたい!』って思ってもらえる背中を見せられたらいいなー。

上司と相談して学校側に意見は伝えました。
今後もステキな仲間が増えていくことを楽しみにしています。


                                                  あんこ

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