あんこの会
あんこがはみ出るくらい日々奮闘中のセラピストたちのブログ。 ぜひご一読を!
湘南OTプチ交流会 1日目
- 2014/05/27 (Tue)
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若手の為の作業行動パラダイム
2014年5月5日,6日
shizukaは3月以来,またもや湘南OTに参加させていただきました!!
大好きな方々にも会える♡
まとめが遅くなってしまいましたが,
今回もとてもとても充実した2日間でした(^_^)/
初日
愚痴先生の御言葉から始まりました
OTの専門性って?
MOHO,COPM,OSの3本柱で説明できる★
MOHO
志木田孝治さん
精神科や身障を経験され,
OBPをやりにくい職場環境で奮闘してきたOTさん.
ご自分の体験を踏まえてお話されました.
MOHO(Model of human occupation):人間作業モデル
難しくとらえられがちだけど,実はそうではない.
最初から文献を読み込もうとすると挫折・・・
講習会に繰り返し参加し,とりあえず臨床で使用してみる.
★構造
人(意思,習慣化,遂行)と環境からなる
人 :意思:興味(楽しみや満足)
関心(価値や重要)
個人的原因帰属(能力の自己認識や自己効力感)
習慣化:役割,習慣
遂行:運動・処理技能,コミュニケーションと交流,主観的体験
環境:物理的環境,社会的環境
※ICFとの違い・・・ICFには主観的体験や時間経過がない.
★ダイナミックシステム
MOHOは,人間の意思,習慣化,遂行と環境が相互作用的に影響しあう,
自己組織化された常に変化するもの,という認識.
1つの要素に変化が生まれると,他の要素にも影響がある.
★MOHOの関心事
人がどのように作業に動機づけられ,継続して行い,経験するかと,環境による影響
★MOHOの取り組む問題=作業機能障害
※作業機能障害とは,疾患を超えた概念.作業従事できていない,不適応,不健康な状態
⇔作業機能状態(作業への従事ができている,適応している,健康である状態)
★MOHOは作業療法の領域に関係なく,臨床で使用できるモデル.
治療手技はない.
志木田さんの,
MOHO ベース評価
①MOHOST(MOHOスクリーニングツール)+MOHOの視点から,
意思・習慣化・遂行・環境の問題点を抽出
②意思に問題あり=興味関心評価,VQ(意思質問紙),
習慣化に問題あり=OQ(作業質問紙),役割評価
遂行に問題あり=AMPS(運動や処理技能)やACIS(コミュニケーションや交流技能)
CLと疎通可能な場合の評価
①面接(VQ,OQ,ADOC,COPM:カナダ作業遂行測定)
②観察(MOHOST,A-ONE,AMPS,ACIS)
③その他(心理学,ストレス尺度など)
CLと疎通が取り難い場合の評価
①観察(MOHOST,VQ,ADOC,A-ONE,AMPS,ACIS)
②家族介入(OQ,COPM)
③心理学(マズローなど)
★学んだことを活かして,プチワークショップ
近くにおいしいお菓子屋さんがあるところに住んでいる女性.
ついつい食べてしまう.でも,片思いの彼の為にも痩せたい・・・
さて,彼女は痩せられると思う?
近くに座った方とお話.
正解はないけど,構成要素のどれかの変化は必要.
★2つ目のワークショップ
画面に映された静止画
彼らは「健康」ですか?「不健康」ですか?
車椅子は利用しているけど,お天気の中,笑顔で散歩中.
会場からは大多数が「健康そう」と返答
そう判断した理由は?周囲の人と話し合ってみます
静止画の続き(実は動画でした)
彼らはソチパラリンピックのチェアスキー選手だった.
気になった方は,『リリーフ』のCMをご覧くださいませ.
一瞬で様々な思いが駆け巡った動画でした.
最後に,
MOHOを学び,実践するコツ
①大枠をつかむこと(作業療法理論の本を読んでみる)
②継続すること(講習会に参加する)
③試すこと(MOHOの視点で評価を用い,事例をまとめる)
ニュアンスがつかみきれなかった部分が多々あります.
志木田さんご本人が当ブログにコメントをくださいました!!
一番下のコメント欄もご覧ください( ..)φ
ランチは定番になった1階のお店★
ネーミングがどれも楽しい(^^)
CMOP(カナダ作業モデル)と作業行動パラダイム
橋本奈奈さん
わたし,ななさん大好きなんです笑
臨床OT学会でお会いして,発表を聞いて.
ツイッターやfacebookでも仲良くして頂いて.
再会できてうれしい(^○^)
まずはご自分の紹介から
OTになるのがこわかった,他の仕事を始めようと思った・・・という思いや
興味のある分野のお話
作業療法の理論
多い.とても.
OTは複数のモデルを柔軟に組み合わせて使う.
CMOP
=作業療法過程を説明する理論.
作業療法の質の保障のため,国家的にガイドラインを開発しようとして作られたもの.
作業療法の過程,CLとセラピストの関係性,作業遂行に焦点を当てている.
でも,
カナダモデルはカナダという文化や環境を背景に作られたものであり,
日本でそのまま使用することは難しい・・・
みんなで日本モデル作る??★
CMOPで考えたときの
①作業
心身機能や環境により,制限を受けにくい作業は,CLが勝手にやる.
制限を受けたCLを,どう支援するか?がOT
②環境
病院や施設=治療目的であることが多く,DrやNs管理で,画一化された環境.
制限が多い
その人らしさを表現できる生活の場へ育てることもOTの役割
③CL中心
CLの力を信じることは,伝統的な医療を実践してきたものには受け入れがたい
CL中心の作業療法を行うには,OTにも覚悟が必要
そもそも,CL自身も,医療者にお任せ,の姿勢に慣れている
人によって,自分で決めたい範囲は違う.
全ての決定権をCL中心とすると,双方が大変.
・「部分的CL中心」
まずはCLの参加能力の評価から.
共通理解可能な部分に焦点を当て,段階的に参加率を高める
自己決定は責任を伴うものであり,こわいものでもあることを知って関わる.
また,CLにならないという選択も受け入れる必要あり
・「CL」を育てる
CLは期待されている役割を知らない.少しずつ教育.
・・・OTは生活に興味を持っているという姿勢を伝える,
他のCLがいきいきと作業していることを伝える,
魅力的な作業を用いた介入にこだわる(本物志向で),などなど
CLに『やってみたい』と思わせる
・CL巻き込み型作業療法の提案
きちんと評価した上で,セラピスト主導でCLを作業の世界に巻き込んでいく
OTとは,CLらしい作業を,専門的知識を背景に守れる職種!
ステキな表現♡
自分のやりたい作業があるかどうかは,その人の健康に大きく影響する
理論を使って,作業療法を,臨床を説明する努力を.
CLへの直接的介入は運動療法のみであっても,
会話の中で,常に作業に焦点を当て続けることはできる
作業療法士はもっともっと,作業に関する知識を.
社会の価値が変わらないと,作業療法の価値は変わらない
社会を変えるために,CL,家族,職場の教育を!
ここで急遽,★愚痴OTさんの事例★
OSAⅡを使用した介入.
とても面白く,興味深くお話してくださったのですが,うまく表現できずにすみません.
愚痴本に掲載されている事例だとのことでした!
夜は,もちはるちゃん主催の懇親会(おもちの会,改めわたげの会)
めっちゃ楽しかった―\(^o^)/
みんなすげー!!あついー!!!
2日目につづきます★
あんこ
2014年5月5日,6日
shizukaは3月以来,またもや湘南OTに参加させていただきました!!
大好きな方々にも会える♡
まとめが遅くなってしまいましたが,
今回もとてもとても充実した2日間でした(^_^)/
初日
愚痴先生の御言葉から始まりました
OTの専門性って?
MOHO,COPM,OSの3本柱で説明できる★
MOHO
志木田孝治さん
精神科や身障を経験され,
OBPをやりにくい職場環境で奮闘してきたOTさん.
ご自分の体験を踏まえてお話されました.
MOHO(Model of human occupation):人間作業モデル
難しくとらえられがちだけど,実はそうではない.
最初から文献を読み込もうとすると挫折・・・
講習会に繰り返し参加し,とりあえず臨床で使用してみる.
★構造
人(意思,習慣化,遂行)と環境からなる
人 :意思:興味(楽しみや満足)
関心(価値や重要)
個人的原因帰属(能力の自己認識や自己効力感)
習慣化:役割,習慣
遂行:運動・処理技能,コミュニケーションと交流,主観的体験
環境:物理的環境,社会的環境
※ICFとの違い・・・ICFには主観的体験や時間経過がない.
★ダイナミックシステム
MOHOは,人間の意思,習慣化,遂行と環境が相互作用的に影響しあう,
自己組織化された常に変化するもの,という認識.
1つの要素に変化が生まれると,他の要素にも影響がある.
★MOHOの関心事
人がどのように作業に動機づけられ,継続して行い,経験するかと,環境による影響
★MOHOの取り組む問題=作業機能障害
※作業機能障害とは,疾患を超えた概念.作業従事できていない,不適応,不健康な状態
⇔作業機能状態(作業への従事ができている,適応している,健康である状態)
★MOHOは作業療法の領域に関係なく,臨床で使用できるモデル.
治療手技はない.
志木田さんの,
MOHO ベース評価
①MOHOST(MOHOスクリーニングツール)+MOHOの視点から,
意思・習慣化・遂行・環境の問題点を抽出
②意思に問題あり=興味関心評価,VQ(意思質問紙),
習慣化に問題あり=OQ(作業質問紙),役割評価
遂行に問題あり=AMPS(運動や処理技能)やACIS(コミュニケーションや交流技能)
CLと疎通可能な場合の評価
①面接(VQ,OQ,ADOC,COPM:カナダ作業遂行測定)
②観察(MOHOST,A-ONE,AMPS,ACIS)
③その他(心理学,ストレス尺度など)
CLと疎通が取り難い場合の評価
①観察(MOHOST,VQ,ADOC,A-ONE,AMPS,ACIS)
②家族介入(OQ,COPM)
③心理学(マズローなど)
★学んだことを活かして,プチワークショップ
近くにおいしいお菓子屋さんがあるところに住んでいる女性.
ついつい食べてしまう.でも,片思いの彼の為にも痩せたい・・・
さて,彼女は痩せられると思う?
近くに座った方とお話.
正解はないけど,構成要素のどれかの変化は必要.
★2つ目のワークショップ
画面に映された静止画
彼らは「健康」ですか?「不健康」ですか?
車椅子は利用しているけど,お天気の中,笑顔で散歩中.
会場からは大多数が「健康そう」と返答
そう判断した理由は?周囲の人と話し合ってみます
静止画の続き(実は動画でした)
彼らはソチパラリンピックのチェアスキー選手だった.
気になった方は,『リリーフ』のCMをご覧くださいませ.
一瞬で様々な思いが駆け巡った動画でした.
最後に,
MOHOを学び,実践するコツ
①大枠をつかむこと(作業療法理論の本を読んでみる)
②継続すること(講習会に参加する)
③試すこと(MOHOの視点で評価を用い,事例をまとめる)
ニュアンスがつかみきれなかった部分が多々あります.
志木田さんご本人が当ブログにコメントをくださいました!!
一番下のコメント欄もご覧ください( ..)φ
ランチは定番になった1階のお店★
ネーミングがどれも楽しい(^^)
CMOP(カナダ作業モデル)と作業行動パラダイム
橋本奈奈さん
わたし,ななさん大好きなんです笑
臨床OT学会でお会いして,発表を聞いて.
ツイッターやfacebookでも仲良くして頂いて.
再会できてうれしい(^○^)
まずはご自分の紹介から
OTになるのがこわかった,他の仕事を始めようと思った・・・という思いや
興味のある分野のお話
作業療法の理論
多い.とても.
OTは複数のモデルを柔軟に組み合わせて使う.
CMOP
=作業療法過程を説明する理論.
作業療法の質の保障のため,国家的にガイドラインを開発しようとして作られたもの.
作業療法の過程,CLとセラピストの関係性,作業遂行に焦点を当てている.
でも,
カナダモデルはカナダという文化や環境を背景に作られたものであり,
日本でそのまま使用することは難しい・・・
みんなで日本モデル作る??★
CMOPで考えたときの
①作業
心身機能や環境により,制限を受けにくい作業は,CLが勝手にやる.
制限を受けたCLを,どう支援するか?がOT
②環境
病院や施設=治療目的であることが多く,DrやNs管理で,画一化された環境.
制限が多い
その人らしさを表現できる生活の場へ育てることもOTの役割
③CL中心
CLの力を信じることは,伝統的な医療を実践してきたものには受け入れがたい
CL中心の作業療法を行うには,OTにも覚悟が必要
そもそも,CL自身も,医療者にお任せ,の姿勢に慣れている
人によって,自分で決めたい範囲は違う.
全ての決定権をCL中心とすると,双方が大変.
・「部分的CL中心」
まずはCLの参加能力の評価から.
共通理解可能な部分に焦点を当て,段階的に参加率を高める
自己決定は責任を伴うものであり,こわいものでもあることを知って関わる.
また,CLにならないという選択も受け入れる必要あり
・「CL」を育てる
CLは期待されている役割を知らない.少しずつ教育.
・・・OTは生活に興味を持っているという姿勢を伝える,
他のCLがいきいきと作業していることを伝える,
魅力的な作業を用いた介入にこだわる(本物志向で),などなど
CLに『やってみたい』と思わせる
・CL巻き込み型作業療法の提案
きちんと評価した上で,セラピスト主導でCLを作業の世界に巻き込んでいく
OTとは,CLらしい作業を,専門的知識を背景に守れる職種!
ステキな表現♡
自分のやりたい作業があるかどうかは,その人の健康に大きく影響する
理論を使って,作業療法を,臨床を説明する努力を.
CLへの直接的介入は運動療法のみであっても,
会話の中で,常に作業に焦点を当て続けることはできる
作業療法士はもっともっと,作業に関する知識を.
社会の価値が変わらないと,作業療法の価値は変わらない
社会を変えるために,CL,家族,職場の教育を!
ここで急遽,★愚痴OTさんの事例★
OSAⅡを使用した介入.
とても面白く,興味深くお話してくださったのですが,うまく表現できずにすみません.
愚痴本に掲載されている事例だとのことでした!
夜は,もちはるちゃん主催の懇親会(おもちの会,改めわたげの会)
めっちゃ楽しかった―\(^o^)/
みんなすげー!!あついー!!!
2日目につづきます★
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この記事へのコメント
無題
ブロクのまとめをたまたま目にして読ませて頂きました。
正直凄い盛りだくさんのまとめに驚いています。
内容をサラッと読んで、僕が伝えたかったことと、すこ〜しニュアンスが異なって伝わっていた所があったので通りすがりのついでにこの場を借りて修正させて下さい。
※ICFとの違い・・・MOHOには主観的体験と時間経過がないのではなくMOHOにはあります。
それと、MOHOは,治療手技を持ちませんが、治療介入はできると考えて臨床で行っています。
後、人間作業モデルなので理論ではなくあくまで実践で使えるようにしたものです。
後、配布資料のAICSのスペルが誤まっていたのでこの場を借りてお詫びします。
後、講演で大切な事を言い忘れたのですが、講演内容はあくまで僕の独自の解釈なので詳細はMOHO講習会での確認をお願いしますね。
志木田さま
コメントありがとうございます!
知識不足の私には汲み取れなかった部分も多かったのでご指導いただけること,本当にありがたいです.
ICFとの違いはノートから書き写す際のミスでした.すみません.ACISのスペルは昨日,他のOTさんからもご指摘いただきました笑
志木田さんのおかげで,MOHOへのハードルは下がりましたが,やはり使ってみないことには深まらないですよね.またご指導くださいませ★