あんこの会
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デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)
- 2014/01/14 (Tue)
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JSNRで気になった,DMNについて勉強してみます.
googleドキュメントに張り付けさせていただいたのに
知識が足りなすぎなので(;O;)
脳って考えていないと働かない…
そんなイメージはありませんか?私はそう思っていましたが...
近年の研究では『知的作業をしている時には、安静時に比べて活動の減少を示す脳部位がある』という事実が明らかになりました(@_@;)!!
そのシステムこそ
“デフォルト・モード・ネットワーク”(以下,DMN)
DMNは,目的を定めて考えているときには活動が低下し,
何も考えず,ボーっとしているときに活動している…
ふつうのイメージと違いますね.
ボーっとしているとはいっても思考を停止させているわけではなく,
何かしら無目的に考えている(空想?)
資料では
『DMNは,“自分について考える”,“自分を振り返る”などの自己意識や内的思考プロセスに
関係している事がわかってきている.
アルツハイマー型認知症(AD)の方のSPECT像では,DMNの部位の血流が低下している事がわかっており,DMNの機能の低下により自分の置かれた状況がわからなくなるという見当識障害が表れると考えられる.現在,ADのほか,うつ病,統合失調症,自閉症,ADHDにおいてDMNの血流が低下しているとの結果が出ている』
ボーっとしているときに
思考が整理され,アイディアが閃きやすいと聞くのはこのことでしょうか?
また,
疾患については,確かにADやうつ病の方々は「何か楽しいことないかなー」と
リラックスして空想することは難しい印象があります.
また,DMNは思春期に活性化するそうです.
(”自分について考える”,“自分を振り返る”などなど悩みますからね)
とはいっても大人になってからも活性化させる方法がある!
茂木先生の本では『無目的に散策すること』が良いと書かれています.
そんなふうにリラックスしたり,自分について考えたりする環境をつくるのも
アプローチの一つなのかもしれません.
ちなみに…
現時点でDMNに関する領域として同定されているのは,
★内側前頭前野:状況判断,文章の裏を読み取る.
前頭前野(前頭連合野,前頭前皮質):主の機能はワーキングメモリー.
快のときに活性化する
大脳は,運動野,感覚野に属さない部位を連合野と呼ぶことを
初めて知りました.私はこんなレベルです笑
★後部帯状回/楔前部:DMNの中心的役割.
帯状回は脳梁を取り囲む位置(大脳辺縁系と新皮質の堺)に存在し,
さらに4つの部位に分けられる.
損傷した場合,辺縁系(本能をつかさどる)が暴走する.
・前部帯状回(24,25,32野)
吻腹側部
=感情や情動の発現,衝動の抑制.
背側部
=認知.注意や運動の選択,モニタリング.
不快なときに活性化する.
この部位の活動を抑制できないと,うつ病につながりやすい.
・後部帯状回(23野)
=空間認知
・脳梁膨大後方部(29,30野)
=記憶
★下部頭頂葉
まだ明確な結果が出ているわけではないことをご理解ください.
引き続きご指導くださいませ.
あんこ
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