あんこの会
あんこがはみ出るくらい日々奮闘中のセラピストたちのブログ。 ぜひご一読を!
湘南OT交流会 vol.2
- 2013/05/08 (Wed)
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2日目。9時半受付開始。
本日もすこぶる良い天気なのでshizukaは朝から散歩★気持ちよかったー!
昨日の終了時に撮った全体写真。すごいでしょ笑
さて本日は、
⑥南征吾先生から
「その人の生きてきたストーリーを知る、そしてアプローチ」
この先生は存じ上げておりませんでした。でもとてもとても熱い方です。
CLを一般論ではなく、1人の人として見る。
今目の前にいる方は、歴史上ただ一人。
自分は自分。人と一緒にされたくない。っていう想い。誰だってあるよね。
レッテルを貼られるのは嫌。
こう見ることで介入戦略が立てやすくなる。
OTがCLの人生に登場することで、
その人らしいストーリー展開になるように!
聞き方
①ライフストーリーインタビュー
CLが人生について語ろうとすること、体験を物語にすること。
②インタビューリストに基づくインタビュー
「今」しか聞けないシーンを見逃さない。独特なストーリーが出てきたらより具体的に掘り下げる。
相手の語りを促すような問いを。
③ナラティブボード
大島(2003)回想ボード。
過去にやっていた作業、今興味を持っている作業、今取り組んでいる作業について、写真やイラストを交えてボードにまとめる。CLのストーリーを可視化。体験世界を把握する。
可視化することでCLだけでなく、周囲の理解が得られやすい。
病と疾患
病:CLが体験するもの。症状を説明しようとして生じる意味(ある特定の病のエピソードについて抱く考え。生活史と切り離すことはできない)。個人的経験に基づく意味(その人の体験から今の状態を知る手掛かりとなる)。
疾患:専門職の見ている病気。
ストーリーの4期
1.作業を見出す時期
2.実行に移す時期
3.披露する時期
4.最期を迎える時期
効果
ストーリーを共有することで、社会的孤立から免れ、癒される。また、作業はいまだやりきれていない作業を思い出す契機となる。また作業の披露により、他者にCLの存在が刻み込まれる。
分岐点
CLは分岐点に立たされている。そこに介入したOTは過去のストーリーを踏まえてポジティブな方向へと支援する。作業療法の活動自体も新たなストーリーの一部となる。
高齢者の特徴
ストーリーは豊富に存在するが、ドミナントストーリーに陥った人をOTの介在により、CLの感情を揺さぶる作業を発見し、オルタナティブストーリーを提供する。その人らしいストーリーの援助。
誰にでも大事にしているものがある。大事にしたいものがある。
それを一緒に。一緒に大事にする、代弁するっていうことかな?
⑦島谷千晴先生
「その人の生活習慣・バランスを知る」
この先生も存じ上げておりませんでした・・・。お若くてパワフルな先生です。
CLへの寄り添い方を示して頂きました。
評価は、何のために?どのタイミングで?評価する?
何を見るか?ではなく、どの視点から見るか?が重要。
OT=作業の視点
=作業の評価、分析、介入が要求される
=作業の知識が必要
生活習慣
=無意識に身につけている作業への従事の仕方。慣れ親しんだ環境で誘発される、組織化された行動パターン。
=習慣は不要なエネルギー消費を避けることができる。
習慣が未獲得だと疲労しやすい(耐久性の問題だけじゃない!)
=文化や価値観、環境が大きく影響
=生活にある程度のリズムやテンポを作ることで安心感を得ている
習慣形成のプロセス
=刺激と反応を繰り返すことで習慣は作られる。この繰り返しが多ければ多いほど強化。
では、CLの生活リズムを整えるには?
=まずはCLの認識。そして過去のリズムの整え方や整えられそうな作業の評価、選定
=作業のタイミングの選択、決定
=継続できるような形態のアレンジ法の充実
生活バランス
CLにとって最適かどうかが重要であり、OTの価値観では見ない。また1日、1週間、1年などさまざまなスパンで確認する。またバランスは常に無意識に変化する。
良いバランスはQOLを向上させる。
作業不均衡
=作業が多すぎる、また少なすぎる、また偏っている
⇒人は無意識に不均衡を補う作業を選択する
⇒CLのよしとするバランスが崩れると、大切な作業が持つ意味も変わってくる
バランスの視点
・分類的視点:動き、カテゴリー(レジャー、生産、セルフケア)、二極(yes/no)
・尺度的視点:従事時間、個数、主観
⇒分類的視点で評価し、さらに尺度的視点から評価する
⇒今のバランスの満足感をCLから聴取し、今後の生活イメージへつなげる
作業観
=自分らしく生活するためのこだわりや信念
生活習慣を知るために
OTの良い、悪い判断基準は捨てる!あくまで本人の主観。
また、質問した当初は語れないのが当たり前。CLは無意識だから。
知るってどういうこと?
1つ1つの作業のパターンを知り、連続した作業としてとらえる。
OT=作業の専門職!と示すため、とにかく作業の知識を!
⑧藤本一博先生
「生活習慣とバランスへのアプローチ」
ついに愚痴OTさんのお話。独特な雰囲気をお持ちですがOTへの熱い思いを感じます。
開始時から・・・
OT=人の生活を豊かにする!
うれしい言葉ですね。
さらに、こうも言われました。
OT=その人の時間をその人にとって大事な作業で埋める。良いバランスで。
事例から。
重度麻痺残存しているがADLは自立。在宅復帰した。数か月後、バリアフリーにした自宅を「座敷牢」と呼び、自殺。
なぜ?
CLの健康的な生活を作るにはどうする?
まずは「健康」のイメージを本人、家族ですり合わせる。
そして以前の生活で行っていた作業を洗い出す。
そしてそして「仕事」、「余暇」、「セルフケア」、「休息」に分類。それぞれの時間を足していく。
発症前と発症後で比較し、現在のバランスを見つめる。
変化は大きなストレッサー。
増えたカテゴリー、減ったカテゴリーを整理し、調整できそうなところをしてみる(CLに必要なことを導き出す)。
習慣を変えるときは、CLとともに試行錯誤するしかない。
毎日CLとディスカッションを繰り返す。
リスク管理?
リスクマネジメント
=専門職が管理
リスクコミュニケーション
=リスクは起こるもの。そのときどう向き合うか?CLが考えていけるように。
⇒積極的に失敗体験を!!
いずれ失敗するなら院内で失敗したほうがそりゃ安全だもんね!
ワークショップ・・・
面接動画を見ながら聴講者も体験。
面接には実施スキルと分析スキルが必要。面接はOTの技術!!
2日間終了!!トータル552名の参加。
やっぱりOTってすごい。みんなかっこよすぎでしょ。大好き。
そう思えた2日間でした★
あと、ツイッターやってて良かった。こんなに多くの出会いがあることに。心から感謝。
あんこ
*shizukaは実際にあんこを作ってみました笑
本日もすこぶる良い天気なのでshizukaは朝から散歩★気持ちよかったー!
昨日の終了時に撮った全体写真。すごいでしょ笑
さて本日は、
⑥南征吾先生から
「その人の生きてきたストーリーを知る、そしてアプローチ」
この先生は存じ上げておりませんでした。でもとてもとても熱い方です。
CLを一般論ではなく、1人の人として見る。
今目の前にいる方は、歴史上ただ一人。
自分は自分。人と一緒にされたくない。っていう想い。誰だってあるよね。
レッテルを貼られるのは嫌。
こう見ることで介入戦略が立てやすくなる。
OTがCLの人生に登場することで、
その人らしいストーリー展開になるように!
聞き方
①ライフストーリーインタビュー
CLが人生について語ろうとすること、体験を物語にすること。
②インタビューリストに基づくインタビュー
「今」しか聞けないシーンを見逃さない。独特なストーリーが出てきたらより具体的に掘り下げる。
相手の語りを促すような問いを。
③ナラティブボード
大島(2003)回想ボード。
過去にやっていた作業、今興味を持っている作業、今取り組んでいる作業について、写真やイラストを交えてボードにまとめる。CLのストーリーを可視化。体験世界を把握する。
可視化することでCLだけでなく、周囲の理解が得られやすい。
病と疾患
病:CLが体験するもの。症状を説明しようとして生じる意味(ある特定の病のエピソードについて抱く考え。生活史と切り離すことはできない)。個人的経験に基づく意味(その人の体験から今の状態を知る手掛かりとなる)。
疾患:専門職の見ている病気。
ストーリーの4期
1.作業を見出す時期
2.実行に移す時期
3.披露する時期
4.最期を迎える時期
効果
ストーリーを共有することで、社会的孤立から免れ、癒される。また、作業はいまだやりきれていない作業を思い出す契機となる。また作業の披露により、他者にCLの存在が刻み込まれる。
分岐点
CLは分岐点に立たされている。そこに介入したOTは過去のストーリーを踏まえてポジティブな方向へと支援する。作業療法の活動自体も新たなストーリーの一部となる。
高齢者の特徴
ストーリーは豊富に存在するが、ドミナントストーリーに陥った人をOTの介在により、CLの感情を揺さぶる作業を発見し、オルタナティブストーリーを提供する。その人らしいストーリーの援助。
誰にでも大事にしているものがある。大事にしたいものがある。
それを一緒に。一緒に大事にする、代弁するっていうことかな?
⑦島谷千晴先生
「その人の生活習慣・バランスを知る」
この先生も存じ上げておりませんでした・・・。お若くてパワフルな先生です。
CLへの寄り添い方を示して頂きました。
評価は、何のために?どのタイミングで?評価する?
何を見るか?ではなく、どの視点から見るか?が重要。
OT=作業の視点
=作業の評価、分析、介入が要求される
=作業の知識が必要
生活習慣
=無意識に身につけている作業への従事の仕方。慣れ親しんだ環境で誘発される、組織化された行動パターン。
=習慣は不要なエネルギー消費を避けることができる。
習慣が未獲得だと疲労しやすい(耐久性の問題だけじゃない!)
=文化や価値観、環境が大きく影響
=生活にある程度のリズムやテンポを作ることで安心感を得ている
習慣形成のプロセス
=刺激と反応を繰り返すことで習慣は作られる。この繰り返しが多ければ多いほど強化。
では、CLの生活リズムを整えるには?
=まずはCLの認識。そして過去のリズムの整え方や整えられそうな作業の評価、選定
=作業のタイミングの選択、決定
=継続できるような形態のアレンジ法の充実
生活バランス
CLにとって最適かどうかが重要であり、OTの価値観では見ない。また1日、1週間、1年などさまざまなスパンで確認する。またバランスは常に無意識に変化する。
良いバランスはQOLを向上させる。
作業不均衡
=作業が多すぎる、また少なすぎる、また偏っている
⇒人は無意識に不均衡を補う作業を選択する
⇒CLのよしとするバランスが崩れると、大切な作業が持つ意味も変わってくる
バランスの視点
・分類的視点:動き、カテゴリー(レジャー、生産、セルフケア)、二極(yes/no)
・尺度的視点:従事時間、個数、主観
⇒分類的視点で評価し、さらに尺度的視点から評価する
⇒今のバランスの満足感をCLから聴取し、今後の生活イメージへつなげる
作業観
=自分らしく生活するためのこだわりや信念
生活習慣を知るために
OTの良い、悪い判断基準は捨てる!あくまで本人の主観。
また、質問した当初は語れないのが当たり前。CLは無意識だから。
知るってどういうこと?
1つ1つの作業のパターンを知り、連続した作業としてとらえる。
OT=作業の専門職!と示すため、とにかく作業の知識を!
⑧藤本一博先生
「生活習慣とバランスへのアプローチ」
ついに愚痴OTさんのお話。独特な雰囲気をお持ちですがOTへの熱い思いを感じます。
開始時から・・・
OT=人の生活を豊かにする!
うれしい言葉ですね。
さらに、こうも言われました。
OT=その人の時間をその人にとって大事な作業で埋める。良いバランスで。
事例から。
重度麻痺残存しているがADLは自立。在宅復帰した。数か月後、バリアフリーにした自宅を「座敷牢」と呼び、自殺。
なぜ?
CLの健康的な生活を作るにはどうする?
まずは「健康」のイメージを本人、家族ですり合わせる。
そして以前の生活で行っていた作業を洗い出す。
そしてそして「仕事」、「余暇」、「セルフケア」、「休息」に分類。それぞれの時間を足していく。
発症前と発症後で比較し、現在のバランスを見つめる。
変化は大きなストレッサー。
増えたカテゴリー、減ったカテゴリーを整理し、調整できそうなところをしてみる(CLに必要なことを導き出す)。
習慣を変えるときは、CLとともに試行錯誤するしかない。
毎日CLとディスカッションを繰り返す。
リスク管理?
リスクマネジメント
=専門職が管理
リスクコミュニケーション
=リスクは起こるもの。そのときどう向き合うか?CLが考えていけるように。
⇒積極的に失敗体験を!!
いずれ失敗するなら院内で失敗したほうがそりゃ安全だもんね!
ワークショップ・・・
面接動画を見ながら聴講者も体験。
面接には実施スキルと分析スキルが必要。面接はOTの技術!!
2日間終了!!トータル552名の参加。
やっぱりOTってすごい。みんなかっこよすぎでしょ。大好き。
そう思えた2日間でした★
あと、ツイッターやってて良かった。こんなに多くの出会いがあることに。心から感謝。
あんこ
*shizukaは実際にあんこを作ってみました笑
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この記事へのコメント
無題
湘南オールスター祭?でしたっけ(笑)??
私も1日目のみ行ってきました。
自分はまだぺーぺーなので、ひたすら感動して帰ってきました。
でも、自分もOTがやりたい。OTになりたい…と強く意識して、、で、楽しかった~~って思いました^^
無題
でもOT を大好きな方からコメント頂いてめちゃくちゃ嬉しいです(*≧∀≦*)
私もぺーぺーです!でもOT が好きっていう気持ちは年数なんか関係ないですよね★
私も本当の意味でのOT になりたいです。
同じ会場にいたと思うとのえるさんともお話したかったなー♪またの機会を楽しみにしてます!!
無題
南先生のドミナントストーリーやオルタナティブストーリーとか難しい言葉も書き留められたのね☆すごいな☆自分にはなかなかその場での理解が難しかったよ☆
ストーリーの4期も凄いね☆ここは自分がついていけていなかったところだ。
1.作業を見出す時期
2.実行に移す時期
3.披露する時期
4.最期を迎える時期
これって、CLの「生きざま」を作るまでのフローになっているね☆今、関わっているCLも今後、披露して近親者を巻き込んでいけば、最期を迎える時のその人らしさ・生きざまを作っていけるかもしれないな。
そうか、生きざまを作るにはコツがあるのか☆
再び見返すと新たな発見がある☆学べます☆
噛めば噛むほど味が出るブログ記事だね! ^^
無題
その辺、全然みてなかったもので…。。
個人のブログじゃなかったんですね(笑)
レスありがとうございます。
2日目は行けなかったので、記事書いていただいて
とても勉強になりました。
ありがとうございました。
どこかでお会いしましたら、よろしくお願いします~♪
くがさんへ
メモはぐちゃぐちゃですが、南先生、本当に素敵な方ですね。一言一句聞き逃さない!という覚悟で(笑)書きました。
OTが関わることでその方のより良い生きざまを作り上げていくことの援助ができる、ってなんて深い仕事なんだろう!と思います。難しいに決まってますよね。いろんな人の人生を一緒に生きている感覚。
噛めば噛むほど味が出るのは講師の方々のおかげです(笑)
のえるさんへ
こちらこそブログを始めて初コメントを頂き大変喜んでいます!!!本当にありがとうございます。
湘南OTのおかげで新たな出会いがたくさんありました。各地で頑張っているOTに会えたこと、本当にうれしく思います。次は大阪学会ですね!またいろいろな刺激をもらってきたいと思います★
今後もよろしくお願いいたします。