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あんこの会

あんこがはみ出るくらい日々奮闘中のセラピストたちのブログ。 ぜひご一読を!

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湘南OTプチ交流会 2日目

2日目

去年の今日は朝から茅ヶ崎駅まで散歩に行ったんだけど,
今朝は熟睡していました笑





OS(作業科学)           
西野由希子さん

訪問リハと大学院に所属されている方.地域に根差した作業療法を展開中.
みんくるプロデュース(カフェ),芝の家,
木の花ファミリー(農家体験),スタジ オcooca,empublic・・・

note(写真や動画,音楽など自分で作ったものでつながるSNS),
iichi(アクセサリー,小物,服など手作りのものを販売できる)

ステキな本の紹介では・・・
「コミュニティデザイン(山崎亮)」
「地域に根差した作業療法(scaffa)」



OT理論の発展
 有名なアメリカのキールホフナー

  1900-1930<パラダイム期①>
  道徳療法VS科学志向性

  1940<危機期①>
  還元主義

  1950-1960<パラダイム期②>
  日本へOTが輸入された時期

  1970<危機期②>
  専門職同一性の危機

  1980<パラダイム期③>
  新たなパラダイム(MOHOなど作業行動パラダイム)


文献からOT,OSの変遷を知る
 『WILLARD&SPACKMAN』
   第6版以降,翻訳されていないが.
   時代を重ねるごとに,
   OTとOSが別物と認知されていた段階から,
   徐々にリンクされ始め,
   第11版では,ついにOSについてがっつり書かれる章ができた!
   =OSはOTの基盤と認知された!!

 『続・作業療法の視点』
   OTの必須要件にOSが位置づけられている.
   OSを知って,OTを知る
  

 『作業って何だろう』
   外枠が多くて入りやすい
   物足りなくなったら,
   Ruth Zemkeの『作業科学』(通称 黒本,1996)を.
   おすすめは序論と32章,34章



『作業』の定義
 =黒本の序論では『目的のある活動の一群,自分が誰であるかを定義づける,
  時間を秩序だてる,ライフスタイルを形づくる,文化的・個人的意味がこめられるもの』

 =人が意思を持って行う活動の全て(世界作業科学者協会)

 =文化的個人的に意味のある活動のまとまり.文化の中で命名される(クラーク,1991)

 =すること,なること,なっていくことの統合(Wilcock,1999)



『作業』
定義はたくさんあるけど,それを覚えるよりも,
自分らしい言葉で伝えられるように
自分の感じ方を伝えればいい


そして,
自分の大切な作業はなんだろう?
小さい頃に夢中になったことはなんだろう?
なんでその作業は自分にとって価値があるんだろう?
その作業をしている時,どんな気持ちになるかな?

 なんて,自分を振り返ってみる
 作業的存在としての自分・・・
 または家族の作業・・・
 職場の同僚の作業・・・
新しい視点が見えてくるかも


作業的存在って?
=その人の人となり.その人が行なってきたこと.
 日々の作業パターンによって形作られる.
 病気になっても有意義な生活を構築しようとする


『作業的存在』を感じる,4つの映画・・・
どの映画も,自分が大切にしていたことを再現しようとしている
  ・watch with me
  ・明日の記憶
  ・潜水服は蝶の夢を見る
  ・トイレット



作業』が『生活』になって,『人生』になる
ステキな言葉です(^O^)

刺激たっぷりの,あっという間の時間でしたー!
自分を作業的存在として見てみると,

侍OTさんが言われる,
『CLの面接はCLが作業的存在としての自分に初めて会う瞬間』
という言葉がすごくしっくりきます.



ランチはくがさんを筆頭にみんなで近くのイオンへ★



ワークショップ

午後は『ワールドカフェ』というものを初体験!
会場を10個,各8名程度のグループに分割.
聴衆から10個のテーマを募集し,それぞれのテーブルにテーマを振り分ける

各テーブルにはファシリテーターが一人常駐.
参加者は1時間の間,気になるテーマのもとへ行き,話してくる.
ブレインストーミングみたいな感じ.
1つのテーブルの時間は15分目安.

テーマは聴衆から募集し,
「他職種の理解」や「他のOTからの理解」,「急性期でのOTの取り組み」,
「OTの新たな分野の可能性」などなど・・・
どのテーブルも時間が足りていませんでしたね笑




藤本先生のまとめ
★MOHO:行動すべての基盤.これを基盤に物事を捉えている.
     OTのみの使用に留まらず,人を対象とする場合には使えるモデル.
     重度のCLでも,職場でも,家族でも.
★COPM:軽度の方や,明確に言い切れる方の場合,これは使いやすい
★OS:MOHOやCOPMでうまくいかないときに探す本はOS.
    様々な分野の学者が様々な視点から考えているので新たな発見がある.
    政治など大きなものを動かす際にはOSはいいでしょう




愚痴OTさんのブログも,湘南OT交流会のブログも
とっても参考になりますので,ぜひご覧ください( ..)φ

知識というよりは,スタンスを学んできた感じです.
読んで学ぶのは大変だから,少し学んだらどんどん使ってみて,
またわからないところを学べばいい.

様々な視点を知り,まだできることがある,と勇気をもらってこれました.
勝手に写真載せてしまってすみません.
不快な思いをされた方やその捉え方間違っているんじゃ?など
ご意見あればご教示くださいませ.

毎度のことながら,大好きな方が増えました♡



あんこ





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湘南OTプチ交流会 1日目

 若手の為の作業行動パラダイム


2014年5月5日,6日
shizukaは3月以来,またもや湘南OTに参加させていただきました!!
大好きな方々にも会える♡

まとめが遅くなってしまいましたが,
今回もとてもとても充実した2日間でした(^_^)/



初日
愚痴先生の御言葉から始まりました
 OTの専門性って?
  MOHO,COPM,OSの3本柱で説明できる★


MOHO   
志木田孝治さん

 精神科や身障を経験され,
 OBPをやりにくい職場環境で奮闘してきたOTさん.
 ご自分の体験を踏まえてお話されました.


MOHO(Model of human occupation):人間作業モデル
 難しくとらえられがちだけど,実はそうではない.
 最初から文献を読み込もうとすると挫折・・・
 講習会に繰り返し参加し,とりあえず臨床で使用してみる.

★構造
人(意思,習慣化,遂行)環境からなる
  人 :意思:興味(楽しみや満足)
        関心(価値や重要)
        個人的原因帰属(能力の自己認識や自己効力感)
     習慣化:役割,習慣
     遂行:運動・処理技能,コミュニケーションと交流,主観的体験
  環境:物理的環境,社会的環境


 ※ICFとの違い・・・ICFには主観的体験や時間経過がない.

★ダイナミックシステム
MOHOは,人間の意思,習慣化,遂行と環境が相互作用的に影響しあう,
自己組織化された常に変化するもの,という認識.
1つの要素に変化が生まれると,他の要素にも影響がある.

★MOHOの関心事
人がどのように作業に動機づけられ,継続して行い,経験するかと,環境による影響

★MOHOの取り組む問題=作業機能障害
 ※作業機能障害とは,疾患を超えた概念.作業従事できていない,不適応,不健康な状態
  ⇔作業機能状態(作業への従事ができている,適応している,健康である状態)       

★MOHOは作業療法の領域に関係なく,臨床で使用できるモデル.
 治療手技はない.


志木田さんの,
MOHO ベース評価
  ①MOHOST(MOHOスクリーニングツール)+MOHOの視点から,
   意思・習慣化・遂行・環境の問題点を抽出
  ②意思に問題あり=興味関心評価,VQ(意思質問紙),
   習慣化に問題あり=OQ(作業質問紙),役割評価
   遂行に問題あり=AMPS(運動や処理技能)やACIS(コミュニケーションや交流技能)

CLと疎通可能な場合の評価
  ①面接(VQ,OQ,ADOC,COPM:カナダ作業遂行測定)
  ②観察(MOHOST,A-ONE,AMPS,ACIS)
  ③その他(心理学,ストレス尺度など)

CLと疎通が取り難い場合の評価
  ①観察(MOHOST,VQ,ADOC,A-ONE,AMPS,ACIS)
  ②家族介入(OQ,COPM)
  ③心理学(マズローなど)



★学んだことを活かして,プチワークショップ
 近くにおいしいお菓子屋さんがあるところに住んでいる女性.
 ついつい食べてしまう.でも,片思いの彼の為にも痩せたい・・・
 さて,彼女は痩せられると思う?

 近くに座った方とお話.
 正解はないけど,構成要素のどれかの変化は必要.


★2つ目のワークショップ
 画面に映された静止画
 彼らは「健康」ですか?「不健康」ですか?

車椅子は利用しているけど,お天気の中,笑顔で散歩中.
会場からは大多数が「健康そう」と返答

 そう判断した理由は?周囲の人と話し合ってみます


静止画の続き(実は動画でした)
 彼らはソチパラリンピックのチェアスキー選手だった.
 気になった方は,『リリーフ』のCMをご覧くださいませ.
 一瞬で様々な思いが駆け巡った動画でした.



最後に,
MOHOを学び,実践するコツ
①大枠をつかむこと(作業療法理論の本を読んでみる)
②継続すること(講習会に参加する)
③試すこと(MOHOの視点で評価を用い,事例をまとめる)


ニュアンスがつかみきれなかった部分が多々あります.

志木田さんご本人が当ブログにコメントをくださいました!!
一番下のコメント欄もご覧ください( ..)φ




ランチは定番になった1階のお店★
ネーミングがどれも楽しい(^^)




CMOP(カナダ作業モデル)と作業行動パラダイム
橋本奈奈さん

わたし,ななさん大好きなんです笑
臨床OT学会でお会いして,発表を聞いて.
ツイッターやfacebookでも仲良くして頂いて.
再会できてうれしい(^○^)



まずはご自分の紹介から
OTになるのがこわかった,他の仕事を始めようと思った・・・という思いや
興味のある分野のお話


作業療法の理論
多い.とても.
OTは複数のモデルを柔軟に組み合わせて使う.



CMOP
=作業療法過程を説明する理論.
作業療法の質の保障のため,国家的にガイドラインを開発しようとして作られたもの.
作業療法の過程,CLとセラピストの関係性,作業遂行に焦点を当てている.
でも,
カナダモデルはカナダという文化や環境を背景に作られたものであり,
日本でそのまま使用することは難しい・・・
みんなで日本モデル作る??★


CMOPで考えたときの
①作業
心身機能や環境により,制限を受けにくい作業は,CLが勝手にやる.
制限を受けたCLを,どう支援するか?がOT
②環境
病院や施設=治療目的であることが多く,DrやNs管理で,画一化された環境.
      制限が多い
      その人らしさを表現できる生活の場へ育てることもOTの役割
③CL中心
CLの力を信じることは,伝統的な医療を実践してきたものには受け入れがたい
CL中心の作業療法を行うには,OTにも覚悟が必要
そもそも,CL自身も,医療者にお任せ,の姿勢に慣れている
人によって,自分で決めたい範囲は違う.
全ての決定権をCL中心とすると,双方が大変.

 ・「部分的CL中心」
 まずはCLの参加能力の評価から.
 共通理解可能な部分に焦点を当て,段階的に参加率を高める
 自己決定は責任を伴うものであり,こわいものでもあることを知って関わる.
 また,CLにならないという選択も受け入れる必要あり

 ・「CL」を育てる
   CLは期待されている役割を知らない.少しずつ教育.
  ・・・OTは生活に興味を持っているという姿勢を伝える,
  他のCLがいきいきと作業していることを伝える,
  魅力的な作業を用いた介入にこだわる(本物志向で),などなど
  CLに『やってみたい』と思わせる

 ・CL巻き込み型作業療法の提案
  きちんと評価した上で,セラピスト主導でCLを作業の世界に巻き込んでいく


OTとは,CLらしい作業を,専門的知識を背景に守れる職種!
ステキな表現♡


自分のやりたい作業があるかどうかは,その人の健康に大きく影響する


理論を使って,作業療法を,臨床を説明する努力を.
CLへの直接的介入は運動療法のみであっても,
会話の中で,常に作業に焦点を当て続けることはできる

作業療法士はもっともっと,作業に関する知識を.
社会の価値が変わらないと,作業療法の価値は変わらない
社会を変えるために,CL,家族,職場の教育を!




ここで急遽,★愚痴OTさんの事例★

OSAⅡを使用した介入.
とても面白く,興味深くお話してくださったのですが,うまく表現できずにすみません.
愚痴本に掲載されている事例だとのことでした!



夜は,もちはるちゃん主催の懇親会(おもちの会,改めわたげの会)
めっちゃ楽しかった―\(^o^)/
みんなすげー!!あついー!!!




 2日目につづきます★


あんこ


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ストロークチームを経験して

今年の4月に脳卒中急性期担当のストロークチームから
訪問看護ステーションに異動になりました!
そんなわけで,今までのストロークチームで感じたことをまとめてみます
(by エキセントリック)


1/役に立てるんだ。
 ストロークチームに異動して感動したこと
 ADL、機能訓練、他職種との関わり…
 リハビリの担当者が今後の対象者の方向性に関与できることを知った。
 主治医が言ったから退院!ではなく,リハビリの意見,予後予測が重要視してもらえる.
 作業療法士として、チームの一員として、必要とされている体験ができた!


2/作業療法士って?
 対象者の今後に関われるからこそ、作業療法士としてできることを提供したい!
 だから壁にぶつかった…。

 急性期ではADL向上より機能改善が重視されやすい
 理学療法士のほうが機能面の分析、掘り下げは上手
 機能ex、ADLex…やっているアプローチ内容は理学療法士と同じになりやすい。
 第三者が見て違いが判らない…第三者に違いを説明することが難しい…

 脳卒中の急性期で作業療法士にできることはなにか?
 もっというと作業療法士だからできることってなんだろう??
 悩んで、相談して…それでも答えが出ない。

 「視点が違うんだよ」
 「どんな生活をしていて、とか気持ちに対する視点が違うんじゃないかな?」
 と理学療法士の先輩のアドバイスから,なんとなくもやもやとしたものが見えた。

 そんな時に、とある研究事業に携わることが出来た。
 
 『生活行為向上マネジメント』
 
 人が人として生きるのにはADLの向上だけじゃ不十分。 
 ADLが全介助でできなくてもIADLで可能なもの、行える役割もある!
 そんなことを対象者の方を通じて学んだ。

 急性期から完全にはできなくても
 その人らしい夢や目標を共有して関わることが一番、大切なんじゃないか?

 人間として、
 地域に住む人、
 身近に生活する人として
 対象者をみていただろうか?

 なんとなくもやもやしたものの輪郭が見えた…!

 作業療法士の先輩が上司に作業療法士とは何かを
 聞いたときに返ってきた言葉は
  「そんなに簡単にわかるもので楽しいの?」
 だった。

 たしかに。
 
 それなら一生かけて見つけていきたい!

3/知りたい…!
 考え方、手技、知識…まだまだわからないことだらけだ。
 学生のスーパーバイザーになって教える経験もさせてもらったが
 足りないことだらけで、こちらが教わったことばかりだったような気がする。


 自分がやっていることが正しいのか?
 それを知るために勉強会や講演会に参加することが増えた。
 (ほとんどshizuka先輩に引っ張られて参加することが多いのでまだまだですが)
 

 参加することで見えたことは、自分の見ていた世界の小ささ。
 なにより様々な立場で頑張っている人がいる!…もっと外がみたい!

 病院での業務にも同じことを感じた。視野が狭いことが気になった。
 …地域に出たい!
 退院した対象者がちゃんと自分らしい生活が営めているのかを知りたい!


 知りたい…!

4/そして異動!
 この春に異動が決まり
 今度は念願の訪問リハビリ…!
 期待と不安はいつものようにあるけど、
 ストロークチームで学んだことを活かして
 何かを見つけたい。 

                             
                          あんこ

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ケアリングコミュニティ学会 2日目

2日目

今日は快晴!
会津伝統の起き上がり小法師とともに今日も楽しみます♪

 
 


☆旅部会☆

ケアコミ学会の中に存在する研究部会の1つ.
当事者の方々とそのご家族,支援者で構成された旅部会
今まで行かれた場所での写真や行くための準備,心構えなどを
当事者の方が支援者の方とともにお話された


障害者が旅に行くのは難しいと感じがちだろうが,そんなことはない.
行きたい場所に行くのが,旅だから.

まずは計画
トイレの場所の確認.今はネットでも調べられる
1回のトイレに30分はみたほうがよい
新幹線や飛行機に乗るときは車椅子が何台必要なのか、また,幅や高さ、重さなど伝える

宿泊先の段差の有無や観光先の動線も電話で確認したり,
宿の部屋の状態を写真で送ってもらったり.

荷物は最小限に.
お泊まり用の荷物は,予め宿泊先に送っておいたほうが良い


この過程が大変だと思う人もいるかもしれないが,
旅行会社に頼めば計画を立ててくれる.
 

『1回の旅は,1年のリハビリに匹敵する』


このお言葉は,
当事者でもあり,旅部会の一員でもあり,前回大会の大会長をされた方のお言葉
皆様,ぜひ良い旅を.



この方々のお話にはOTらしさがバンバン埋め込まれていて.
感動,主体性,実体験.
OTが大事にしたいものです.

そして発表後,大型バスで新たな旅に向かわれる当事者の方に,

やはり大事なのは「信頼関係」だと教えていただきました.
リハビリは大事,とはわかっている.
でも,セラピストの対応1つで拒否する人もいる.
人間はそもそも十人十色なのに,患者になったら余計,十人十色だよって.

「こいつが言うなら,やってやるか」
この想いを引き出せるように.

大好きな坪井さんが言われていた,CLとの信頼関係.
大事にしたいです.





☆当事者インタビュー☆

>>元看護師
クモ膜下出血を発症し,右片麻痺,失語を呈した

現在,独居
さらに,通所施設でケアアシスタントとして勤務
職場復帰して6年目

元看護師だったこともあり,ある程度,生活のイメージができていた
迷いはあったが,
ここまで頑張れているのは友人がいたから.

失語になったことで今,その人たちの気持ちがわかる

今は,仕事を続けていること自体が嬉しいし,楽しい.
役割になっていて.
仕事が好き!

今後は,
悪いところを良くするというよりも,
明日を楽しみに,将来に向かっていくイメージ

他の障害のある方にも,仕事をすることをお勧めします!
仕事をしないのはもったいない!


>>御主人が当事者の,介護する側の方
ご主人はアルツハイマー型認知症

はじめは家に閉じこもりがちだったが,
主治医にデイサービスを勧められ,通うようになった

そしてご主人のお母さんもまた認知症だった

同じ事を何度も繰り返し話したり、徘徊したりしていた
でも,
地域の方が見守ってくれた

認知症があることを地域の方に話していたことで、
あちこちに行ってしまっても,
地域の方が心配して声をかけたり,家に送ってくれたりしていた
そんな環境


ケアの基本は,
本人を見守ること
地域の方にも知っていただくこと


すごすぎませんか?
当事者の方から,直接役割の重要性を聞けるって.
そのキッカケ作りができたらいいなあ.



☆認知症デイサービスOT☆

①認知症で食事をうまくとれない
注意がそれやすいときは静かな部屋から
介護者によっては介助できない

美味しいとか楽しい,が食事には大切
食べないと不安だけど,まずは環境設定から


②入浴の拒否
お風呂に入りましょう
仕事をしに来てると思っている方々には,
お風呂の掃除をお願いすると入ってもらえる

少しの言葉の違いで,反応は全然違う
その人自身に判断して行っていただくと比較的よい

楽しい雰囲気が大切




2日間の参加者全員のランチは,作業所で作っていただいたお弁当★
美味しいー(^^)v
膨大な人数のお弁当作り.これは大きな役割であり,達成感がありますよね.

 

接待係は,発表自体は見れなかったし,様々なブースを見て回る時間もなかったけど
幸せすぎる立ち位置でした.

緊張しすぎてご飯が食べれないとか,表情が硬い当事者さんたちの隣で
一緒に
ハラハラドキドキしたり,笑ったり.
舞台のそでまでお見送りして.
発表を終えると労をねぎらったり,聴講者の感想をお伝えしたり.



誰が支援者なのでしょう?

役割とは,立場とは,なんでしょう?

狭い場所にいてはわからないことを,たくさんたくさん教えて頂きました.

ご縁のあった皆さま,本当に本当にありがとうございました.



あんこ

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ケアリングコミュニティ学会 1日目


2014年5月9日,10日

福島県会津若松市

県内外から2日間で400人以上の方がお越しに.


エキセントリックとshizukaは,運営側のお手伝いとして参加させていただきました.
こんな学会があるなんて,福島開催でなければ知りませんでした.
エキセントリックはパソコン操作・会場係,shizukaは接待係でしたので,

しっかり見られなかったものもありますが,2人の感じたことを残しておきます.




この脳損傷者ケアコミ学会
発端は2009年
悩みや課題を様々な立場、職種などを超えたコミュニティの場での「知」を集約し
21世紀にふさわしい方向性を示すことを目的に立ちあがった
キーワードは「脳損傷者」、「主体性」、「双方向」、「コミュニティ」


福島大会のテーマは,『起きろよ 起きろ 皆起きろ』
今回は第4回.
島根,神奈川,秋田に続き,福島で.
 
    当事者の方々と同じ目線で参加できる学会
    当事者の方々と同じ視点で考えられる学会

今回のプログラムは,
大ホールでの発表の他,福祉機器展示や作業所で作ったパンの販売,
当事者の方々が運営されるカフェも(^O^)


ホールでは・・・
☆長田乾先生☆

脳卒中の回復とは

脳の完全に死んでない部位(眠れる森の美女)をいかに目覚めさせるか
それには,リハビリや薬物療法が必要

脳のエネルギー代謝も年齢により異なる


脳を賦活する
 新たな機能の獲得
 新たなネットワークの獲得
 未使用の領域を賦活する

 麻痺した手を動かすには,すごい精神力が必要.気合?


回復に繋げるには,
 新しいものに関心がもてるか?
 未来に対して向かっていくことができるか?

そのためには,
 安心できる生活があるか、
 家族がいるか,
 自尊心を保てるか、
 治る!と思えるか.

最後に,ユーモアがあるか.



☆高橋幸男先生☆
島根県で精神科の医師をされている方.

精神科の考え方の変化
昔は,とにかく疾患を治さないといけない.病院でなんとか,治そうとしてきた

現在は,
⇒障害と共に生きる
 症状があっても,いかに前向きに生きるか.


高次脳機能障害も認知症も,まだ症状をみている
できないことだけに注目しているのはおかしい

なぜ,できることに注目しないのか??

できることに注目し
当事者が主役に、中心になれることが大切。
本人中心のケア(パーソンセンタードケア)

  ストレングス  =強み
  レジリエンス  =本人の希望
  アスピレーション=夢、大志、希望


上の3つの言葉を活かして,
成功体験がレジリエンスを呼び起こす!
デイケアでの支援や仲間がいるということからの安心感
⇒本人の気づきへ


リハビリの目指すこと
自分が自分らしいと思える生活を取り戻すこと


認知症があり,徘徊していた方が麻雀をきっかけにどんどん改善したという当事者の方
麻雀は,注意を向ける練習に.脳の血管が繋がってきた気がする,と


認知症に対してのケアでは,ドーパミンの報酬系が大切
効率よくドーパミンを分泌させる

神経回路が新しく組み合わされ,脳の賦活に繋がる
そのためには,
能動的に取り組める課題が大事!

 海馬 =楽しいこと
 側座核=やる気

ただし、
このドーパミン作動系.
やりすぎると依存に.ほどほどが大切

みんなが夢を持って
やってみよう!支援するから




☆当事者の方々の対談☆

インタビュアーの方も脳損傷当事者


>>幼少期に発症した男性とそのお母さま

3歳時健診のときはわからなかったが,その後、脳卒中のような症状で入院

 母は,突然失語のような症状と食事が入らない息子を見て非常に心配した
 民生委員の方に励まされたのが嬉しかった

 本人は,幼稚園のときは人と変わらないと思っていたが
 小学校のとき,一緒に体育に出れないことで,みんなとの違いに気づいた
 自分はほとんど体育は見学していた
 周りの人からお化けと言われて傷ついた


中学校からは養護学校に進学した.寮生活で,自立して生活することを学んだ

養護学校卒業後、食品の仕事に携わりたいと,パンを作れる作業所に就職した.

現在はヘルパーを週三回利用し,アパートで独居
でも,ヘルパーを使っていると,自立しているとは言えないんだろうなあと思っている.


>>働き盛りで発症された方と奥さま

ある日突然脳卒中を発症し,入院した.
なぜ入院したか、自分ではわからなかった.
入院中のことも覚えていない.
麻痺はないが,記憶障害があり、今朝,会場に何時に着いたかも記憶がない


妻は夫が発症後に妊娠発覚.
夫に妊娠していることを話せなくて相談できなくて辛かった.
でも家族や友達に辛さを話した.
自分は夫も子どもも好きだから,逃げようと思わなかった


退院後
仕事がない.昔は建築土木の仕事をしていたが,今はできない
でも,自宅にいるときは好きなことをしているから,つらくはない

妻が仕事に出ており、子どもは幼稚園に預けている.
妻は夫に仕事をしてほしい.
金銭的にどうのこうのではなく,役割があってほしい.
地域で,社会参加してほしい

本人は仕事はしたいけど、車の運転ができないと仕事がない.
田舎だし.

週に二回、障害者が集まる会に参加
畑仕事などはできている.その記憶はある.
でも,
家に帰ると忘れてしまう.やっぱり自分には何もできないという感覚.
朝から晩まで寝起きのようにぼーっとしているから仕事なんてできない.
メモに書いておいても,次の日には思い出せない.


今の夢は,子どもたちが運転免許をとって、家族でドライブすること



☆当事者の方々のパフォーマンス☆

私はほぼ見れなかったけど,近くの楽屋からみなさまを元気に送り出す係.

進行状況を確認しにステージ裏にはちょくちょく来させてもらって,雰囲気を感じていました.
エキセントリックはほとんど見れて,やっぱり感動したって★だろうね!!!


>>ワサワサ族
当事者6名で構成されたグループ.
アフリカ太鼓を披露!!
曲は「会津磐梯山」をアフリカ太鼓ver.でヽ(^〇^)ノ
躍動感あふれるステージに圧倒されました.


>>車椅子ダンス

今回は残念ながら上演はされませんでしたが、
ムービーを流して.会場からは大きな拍手!!!

元々、建築業されていたこの方
発症して、退院される時に奥さんは引きこもるんじゃないかと不安だった

でも,ダンスや草笛の会などどんどん外に出ていった
ご本人は「前に前に進むと良いんじゃないか」と思ったと


 このムービーを作成したカメラマン.
 実はこの方も当事者.元NHKで勤務されていた,プロのカメラマン.
  発症後,3年間は生きる意欲を失っていたが,
  旅行の記録を取るために,再度カメラを手に取ったことをきっかけに復活
  今大会の全体を通して撮影もされている☆彡


>>折り紙
重度の右片麻痺と運動性失語を後遺症として持たれた方
左手だけで様々な作品を作っていく
言語表出はできなくても,表情や身振りでコミュニケーションを図ろうとされている


>>絵画,お菓子作り
この方も重度の運動性失語と右片麻痺が残った.
歩行は可能だが上肢は物をおさえる程度の補助手.
似顔絵をすらすらと描かれてプレゼントされたり,お菓子を作って会場に配られたり.


>>歌
元々はプロの歌手を志すほどの腕前.
歌うことが大好き.自分の歌で,人に勇気をわけてあげたい.

最後には,会場も当事者もスタッフも,全ての垣根を越えて
「見上げてごらん,夜の星を」を熱唱.



懇親会参加者に配られた目印は,
精神科のデイケアや通所リハに通われている方々が作ってくださった,
起き上がり小法師と会津木綿の布で作られたストラップ♡


なんかもう,終始泣きそうで.
パワーをもらっているのは私のほう.
明日も楽しみ!!!



あんこ




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