あんこの会
あんこがはみ出るくらい日々奮闘中のセラピストたちのブログ。 ぜひご一読を!
ケアリングコミュニティ学会 1日目
- 2014/05/10 (Sat)
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2014年5月9日,10日
福島県会津若松市
県内外から2日間で400人以上の方がお越しに.
エキセントリックとshizukaは,運営側のお手伝いとして参加させていただきました.
こんな学会があるなんて,福島開催でなければ知りませんでした.
エキセントリックはパソコン操作・会場係,shizukaは接待係でしたので,
しっかり見られなかったものもありますが,2人の感じたことを残しておきます.
この脳損傷者ケアコミ学会
発端は2009年
悩みや課題を様々な立場、職種などを超えたコミュニティの場での「知」を集約し
21世紀にふさわしい方向性を示すことを目的に立ちあがった
キーワードは「脳損傷者」、「主体性」、「双方向」、「コミュニティ」
福島大会のテーマは,『起きろよ 起きろ 皆起きろ』
今回は第4回.
島根,神奈川,秋田に続き,福島で.
当事者の方々と同じ目線で参加できる学会
当事者の方々と同じ視点で考えられる学会
今回のプログラムは,
大ホールでの発表の他,福祉機器展示や作業所で作ったパンの販売,
当事者の方々が運営されるカフェも(^O^)
ホールでは・・・
☆長田乾先生☆
脳卒中の回復とは
脳の完全に死んでない部位(眠れる森の美女)をいかに目覚めさせるか
それには,リハビリや薬物療法が必要
脳のエネルギー代謝も年齢により異なる
脳を賦活する
新たな機能の獲得
新たなネットワークの獲得
未使用の領域を賦活する
麻痺した手を動かすには,すごい精神力が必要.気合?
回復に繋げるには,
新しいものに関心がもてるか?
未来に対して向かっていくことができるか?
そのためには,
安心できる生活があるか、
家族がいるか,
自尊心を保てるか、
治る!と思えるか.
最後に,ユーモアがあるか.
☆高橋幸男先生☆
島根県で精神科の医師をされている方.
精神科の考え方の変化
昔は,とにかく疾患を治さないといけない.病院でなんとか,治そうとしてきた
現在は,
⇒障害と共に生きる
症状があっても,いかに前向きに生きるか.
高次脳機能障害も認知症も,まだ症状をみている
できないことだけに注目しているのはおかしい
なぜ,できることに注目しないのか??
できることに注目し
当事者が主役に、中心になれることが大切。
本人中心のケア(パーソンセンタードケア)
ストレングス =強み
レジリエンス =本人の希望
アスピレーション=夢、大志、希望
上の3つの言葉を活かして,
成功体験がレジリエンスを呼び起こす!
デイケアでの支援や仲間がいるということからの安心感
⇒本人の気づきへ
リハビリの目指すこと
自分が自分らしいと思える生活を取り戻すこと
認知症があり,徘徊していた方が麻雀をきっかけにどんどん改善したという当事者の方
麻雀は,注意を向ける練習に.脳の血管が繋がってきた気がする,と
認知症に対してのケアでは,ドーパミンの報酬系が大切
効率よくドーパミンを分泌させる
神経回路が新しく組み合わされ,脳の賦活に繋がる
そのためには,
能動的に取り組める課題が大事!
海馬 =楽しいこと
側座核=やる気
ただし、
このドーパミン作動系.
やりすぎると依存に.ほどほどが大切
みんなが夢を持って
やってみよう!支援するから
☆当事者の方々の対談☆
インタビュアーの方も脳損傷当事者
>>幼少期に発症した男性とそのお母さま
3歳時健診のときはわからなかったが,その後、脳卒中のような症状で入院
母は,突然失語のような症状と食事が入らない息子を見て非常に心配した
民生委員の方に励まされたのが嬉しかった
本人は,幼稚園のときは人と変わらないと思っていたが
小学校のとき,一緒に体育に出れないことで,みんなとの違いに気づいた
自分はほとんど体育は見学していた
周りの人からお化けと言われて傷ついた
中学校からは養護学校に進学した.寮生活で,自立して生活することを学んだ
養護学校卒業後、食品の仕事に携わりたいと,パンを作れる作業所に就職した.
現在はヘルパーを週三回利用し,アパートで独居
でも,ヘルパーを使っていると,自立しているとは言えないんだろうなあと思っている.
>>働き盛りで発症された方と奥さま
ある日突然脳卒中を発症し,入院した.
なぜ入院したか、自分ではわからなかった.
入院中のことも覚えていない.
麻痺はないが,記憶障害があり、今朝,会場に何時に着いたかも記憶がない
妻は夫が発症後に妊娠発覚.
夫に妊娠していることを話せなくて相談できなくて辛かった.
でも家族や友達に辛さを話した.
自分は夫も子どもも好きだから,逃げようと思わなかった
退院後
仕事がない.昔は建築土木の仕事をしていたが,今はできない
でも,自宅にいるときは好きなことをしているから,つらくはない
妻が仕事に出ており、子どもは幼稚園に預けている.
妻は夫に仕事をしてほしい.
金銭的にどうのこうのではなく,役割があってほしい.
地域で,社会参加してほしい
本人は仕事はしたいけど、車の運転ができないと仕事がない.
田舎だし.
週に二回、障害者が集まる会に参加
畑仕事などはできている.その記憶はある.
でも,
家に帰ると忘れてしまう.やっぱり自分には何もできないという感覚.
朝から晩まで寝起きのようにぼーっとしているから仕事なんてできない.
メモに書いておいても,次の日には思い出せない.
今の夢は,子どもたちが運転免許をとって、家族でドライブすること
☆当事者の方々のパフォーマンス☆
私はほぼ見れなかったけど,近くの楽屋からみなさまを元気に送り出す係.
進行状況を確認しにステージ裏にはちょくちょく来させてもらって,雰囲気を感じていました.
エキセントリックはほとんど見れて,やっぱり感動したって★だろうね!!!
>>ワサワサ族
当事者6名で構成されたグループ.
アフリカ太鼓を披露!!
曲は「会津磐梯山」をアフリカ太鼓ver.でヽ(^〇^)ノ
躍動感あふれるステージに圧倒されました.
>>車椅子ダンス
今回は残念ながら上演はされませんでしたが、
ムービーを流して.会場からは大きな拍手!!!
元々、建築業されていたこの方
発症して、退院される時に奥さんは引きこもるんじゃないかと不安だった
でも,ダンスや草笛の会などどんどん外に出ていった
ご本人は「前に前に進むと良いんじゃないか」と思ったと
このムービーを作成したカメラマン.
実はこの方も当事者.元NHKで勤務されていた,プロのカメラマン.
発症後,3年間は生きる意欲を失っていたが,
旅行の記録を取るために,再度カメラを手に取ったことをきっかけに復活
今大会の全体を通して撮影もされている☆彡
>>折り紙
重度の右片麻痺と運動性失語を後遺症として持たれた方
左手だけで様々な作品を作っていく
言語表出はできなくても,表情や身振りでコミュニケーションを図ろうとされている
>>絵画,お菓子作り
この方も重度の運動性失語と右片麻痺が残った.
歩行は可能だが上肢は物をおさえる程度の補助手.
似顔絵をすらすらと描かれてプレゼントされたり,お菓子を作って会場に配られたり.
>>歌
元々はプロの歌手を志すほどの腕前.
歌うことが大好き.自分の歌で,人に勇気をわけてあげたい.
最後には,会場も当事者もスタッフも,全ての垣根を越えて
「見上げてごらん,夜の星を」を熱唱.
懇親会参加者に配られた目印は,
精神科のデイケアや通所リハに通われている方々が作ってくださった,
起き上がり小法師と会津木綿の布で作られたストラップ♡
なんかもう,終始泣きそうで.
パワーをもらっているのは私のほう.
明日も楽しみ!!!
あんこ
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