あんこの会
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画像から人間の可能性を引き出す! ①脳の線維連絡とその障害
- 2013/10/25 (Fri)
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今日は
というタイトルで、『脳機能解剖学的視点からみた脳卒中のリハビリテーション』
2013/9/25に
千里リハビリテーション病院で副院長をされている吉尾雅春先生の講演を聴いてきました。
今回はエキセントリックが紹介させていただきます。
一番前の席があってラッキーと思ったら、いつの間にか先生にいじられて講演のアシスタントみたいなことをさせられてました。
あんこのメンバーで勉強をしていたおかげで半分くらいは置いてけぼりにならずにすみました。そんなわけで紹介します。
注・先生の講演をエキセントリックなりにまとめたものなので実際の内容と違い順不同だったりします。
はじめに
MRI画像を見ながら先生は言いました。「この方のBrunnstrom stageはⅡレベルです。歩けると思う方は手を挙げて」
・・・明らかに梗塞巣は広範で、発症から時間も経っている方でした。
会場はシン…と静まり、恐る恐るといった形で
多くの方が『歩けない』ほうに手を挙げました。
先生は残念そうな表情をし、そして後のスライドで写真を見せてくれました。
・・・大多数が『歩けない』と評価した方が裸足で歩かれている!
画像をみれば明らかに治る可能性が本来ならばある、
現象だけでその方の人間としての可能性をつぶしてはいないか
・・・僕の心にズシンときたのでした。
もう一度、機能解剖から見直そう・・・
というわけで、全4回シリーズでいきます!
1.脳の線維連絡とその障害
・ ブロードマン・エリアは必ず覚えましょう。・ 小脳=大脳の協調性
・ 大脳の連絡線維
上縦束・・・視覚空間認知に携わる。急な情報も伝達可能。
弓状束で言語野にかかる。
下縦束・・・見たものの好き嫌い、どんなものかを伝える
鉤状束・・・見たものに近づく(好き)か逃げるか(嫌い)する。
脳梁・・・左右の大脳半球を連絡。
ex)見たもの(右半球)に名前をつける(左半球)
下前頭後頭束…目で見たモノを伝える;側頭葉⇒頭頂葉⇒前頭葉
(伝達速度は遅い) ↑伝達経路はよくわからなかった…
* ペナンブラの領域では脳の線維もお休みしてしまう
・ 基底核の写真(ご遺体)・・・線維が縦横無尽に走っている
=さまざまな箇所でシナプスが連絡を取り合っている。
・ CPの方のCT・・・脳実質上で黒っぽく写る=低吸収。水びたしな状態。
なぜ?⇒神経線維の間引き、脱髄による。
樹状突起が無くなる。
樹状突起が無くなる。
≒アルツハイマー型認知症:シナプス結合が少ない=学習が難しい。
・こんな事例も…
回復期で水頭症により徐々に症状が進行しているのに
画像診断をされず1年間、寝たきりになる方が!
→画像を見ろ!
・運動前野や補足運動野が障害されているとスムーズな動きができないか?
→体性感覚野や上頭頂連合野を賦活すればよい!
・脳室の天井レベル(ハの字レベル)では嚥下機能(顔面・咽頭後頭関係)が障害されやすい
・内包:皮質網様体路~補足運動野;姿勢に関わる←ちょっと怪しい…
・こんな事例も…②
明らかに広範な右MCAのCI。でも皮質脊髄路がいきている!
→BRS 下肢stageⅣ、上肢Ⅱ
・脳神経の覚え方
嗅いで見る~は、機能的に見ると意味がない
嗅、視、動 /滑、三、外 /迷(略)
中脳 / 橋 / 延髄 で覚え、
どこまで障害され、どこからがいきているか確認する。
・過緊張=筋力が足りない為、過負荷によるもの
抑制すればよいわけではない
・右上肢がstageⅢの人。ギターは弾ける・・・?
⇒できる! 第47回日本作業療法学会で発表されたようです。
・残存している皮質脊髄路の興奮性は3ヶ月で急激に低下。
・・・廃用によるもの!(2013年9月号のメディカルリハビリテーションにも載ってました)
つづく。
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